【Web解析ショートコラム⑩】「セッション数」「コンバージョン率」から具体的に何をする?
今日でこのWeb解析シリーズも最終回です。前回はこちら。
【Web解析ショートコラム⑨】「コンバージョン率」が低い場合はどうすればいい?
今までは、指標(KPI)の見方と施策との関係ばかりうんちくをたれてきましたが‥…
皆さんが知りたいのは、「で、目標とする売上を達成するために、実際に何をしたらええんや~!!」ということだと思います。
ということで、最終回では、ここ2回で確認してきた「セッション数」「コンバージョン率」それぞれについて、具体的にどんなマーケティング施策やサイト対策が考えられるか?について書いていきたいと思います。
セッション数
「セッション数」は、これまでにお話したとおり、基本的には集客施策(サイト外施策)の成果を図る指標です。
そして、Googleアナリティクスでは、「デバイス」軸、「チャネル」軸でその数値を見ていきましょう、というお話をしてきましたが…。
【Web解析ショートコラム⑦】「セッション数」「コンバージョン率」「客単価」とマーケティング施策の関係は?
【Web解析ショートコラム⑧】「セッション数」は何から見る?
マーケティング戦略的には当然、現在の重点ターゲットは誰か?ということが、ある程度検討&明確化されていると思いますし、施策に対して投下可能なコスト(≒予算)も概ね決まっているかと思います。
ただし皆さんの現実の状況に応じてコストは大きく異なるかと思いますので(まあ、逃げてますけどね…笑)、予算を時間軸に変更して、「チャネル」ごとの施策イメージを掲載した表が次のとおりです。(基本的に時間もコストです。そして、特にWebの世界は変化も速いので、かなり重要な視点です)
多少、異論もあるとは思いますが、参考にしてみてください!
<代表的チャネルごとの施策>
チャネル | 施策 |
---|---|
Direct (直接) |
ターゲット[新規・リピート] 通常はリピートが多い |
時間軸 訪問経路の特性による |
|
主な対策例 できるだけ正確な訪問経路を把握することがまずは前提 |
|
Referral (参照元) |
ターゲット[新規・リピート] 主に新規 |
時間軸 時間がかかる場合が多い |
|
主な対策例 [サイト外]外部ネットワーク構築・PR |
|
Organic Search (自然検索) |
ターゲット[新規・リピート] 新規・リピート両方 |
時間軸 一定の時間経過が必要 |
|
主な対策例 [サイト内外]SEO |
|
Paid Search (検索広告) |
ターゲット[新規・リピート] 新規(顕在需要) |
時間軸 速効性 |
|
主な対策例 [サイト外]リスティング広告(SEM) |
|
Display (ディスプレイ広告) |
ターゲット[新規・リピート] 新規(潜在需要) |
時間軸 速効性 |
|
主な対策例 [サイト外]バナー、その他のWeb広告 |
|
Social (ソーシャルメディア) |
ターゲット[新規・リピート] SNSの特性による |
時間軸 フォロワー数・投稿コンテンツによる |
|
主な対策例 [サイト外]インフルエンサー、コンテンツマーケティングなど |
|
Email (Eメール) |
ターゲット[新規・リピート] リピート |
時間軸 配信先数による |
|
主な対策例 [サイト内外]アドレス獲得キャンペーン、メールコンテンツなど |
集客対策は、皆さんSEOを基軸に据えることが多いと思いますが、成果が安定するまでに時間経過が必要で、対策の難易度も年々上がっています。単一チャネルに頼らないマーケティング・ミックスの戦略を計画していくことを、強くおすすめします。
コンバージョン率
一方「コンバージョン率」は、商品&価格戦略+サイト内施策の巧拙を図る指標です。
Googleアナリティクスでは、ユーザーの行動プロセスを「直帰率」「回遊離脱率」「カゴ落ち率」に分解してみましょう、というお話でした。
【Web解析ショートコラム⑦】「セッション数」「コンバージョン率」「客単価」とマーケティング施策の関係は?
【Web解析ショートコラム⑨】「コンバージョン率」が低い場合はどうすればいい?
当然、サイト対策としては、課題があるプロセス(指標)を特定して、そこを重点的に対策することが王道中の王道です。
ただし、各プロセスごとの対策それぞれで、その難易度が大きく異なること(≒こちらも時間コストに直結します)を考慮する必要があります。
特に、今は普通のことかと思いますが、クラウドサービスのECシステム、カートなどを使用していると、「回遊離脱率」「カゴ落ち率」は非常に限定的な対策しか取れないことも多いです。(まあ、人気のサービスであれば、サービス共通項としての改善は常になされているはずですが…)
ということで、個人的には、取り組みやすい&一番最初のプロセス指標である「直帰率」からまず手を付ける!という考え方も全然あるかと思います。
こちらも、施策イメージの表を掲載しておきます。
<プロセス指標ごとの施策>
指標 | 施策 |
---|---|
直帰率 |
難易度 ◎ページ単位の対策で実現可能なことも多い |
主な対策例 [サイト外]ターゲティング精度 |
|
回遊離脱率 |
難易度 △サイト全体の構造設計に起因することもある |
主な対策例 [サイト外]商品・価格戦略 |
|
カゴ落ち率 (カート放棄率) |
難易度 △システム改修が必要になることも |
主な対策例 [サイト外]商品・価格戦略 |
ということで、10回ちょうどで、このコラムもおしまいです。
この回までお付き合いいただいた方は、稚拙な文章、ホントに失礼いたしました<(_ _)>
そして、多少なりとも皆さんのお役に立てていれば幸いです。
それでは、また文章を勉強してどこかでお会いできましたら。
...See you again sometime, somewhere.
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