【Web解析ショートコラム⑨】「コンバージョン率」が低い場合はどうすればいい?
前回は、「セッション数」を見るときのポイントと、確認すべきGoogleアナリティクスの「デバイス」と「チャネル」についてお話しました。
【Web解析ショートコラム⑧】「セッション数」は何から見る?
今回は、セッション数と並ぶ2大指標(客単価を除けば…)の片割れ「コンバージョン率」を見ていきましょう。
さて、第7回の連載では、コンバージョン率は“サイト内”施策の巧拙がストレートに現れる指標です、ということをお話しました。
【Web解析ショートコラム⑦】「セッション数」「コンバージョン率」「客単価」とマーケティング施策の関係は?
そして、たぶんお忘れかと思いますが…第3回の連載回で、次のイメージ図を掲載していたかと思います。
【Web解析ショートコラム③】あなたのWebサイトはどこまでできる?
このイメージ図で言うと、「コンバージョン率=注文数 / 訪問数」の式で表されることになりますので、サイト内の「訪問~閲覧~カート到達~注文」まで至る人数をできるだけ多くできればコンバージョン率は上がる!ことになります。逆に言えば、このサイト内の「訪問~閲覧~カート到達~注文」に至る各過程で落ちていく(離脱する)ユーザー数を少なくできれば良いわけです。
このように、コンバージョン率の改善をおこなう場合は、サイト内のユーザー行動を分解して、どの過程でユーザーが落ちてしまっているのか?(分母は決まっているため「マイナス」を減らす、という発想)を確認しながら、対策を考えていくことが基本です。
改めて、イメージ図を掲載すると次のとおりです。
上の図では「◯◯数」と記載していますが、実際にはコンバージョン率と同じく、一つ前の行動(プロセス)を分母として、ここでも「率」の指標を確認していくことがほとんどです。(コンバージョン率とは逆の割合になりますが)
各指標の算出方法と概要を表にまとめると、次のとおりです。
指標 | 算出方法と概要 |
---|---|
直帰率 | =1ページのみのセッション数 / 全セッション数 × 100 |
Webサイトでは、実質的にユーザーがほぼ閲覧することなく、離脱したことを示す指標として利用される | |
回遊離脱率 | =1 ー(カート到達数 / 回遊数)× 100 |
直帰ではない訪問のうち、カートに到達しなかった割合。主にメインコンテンツの訴求・構造の課題を示す指標 | |
カゴ落ち率 (カート放棄率) |
=1 ー(注文数 / カート到達数)× 100 |
カートに到達したものの、注文完了に至らなかった割合。カート+フォームの課題を示す。ある調査では70%前後の割合にのぼるとの指摘もある |
繰り返しになりますが、コンバージョン率に課題があるという場合は、Webサイトのどの過程に課題があるかを指し示す「直帰率」「回遊離脱率」「カゴ落ち率」の各指標に分解し、見つけた課題(サイト内の行動プロセス)に対応する施策を重点的におこなう!というのがセオリーになるかと思います。
ちなみに、余裕があれば、ここでも前回同様「デバイス」軸と掛け合わせた分析をしてみると、PCでは問題がないのにスマホではここで離脱してる!なんてサイトの特徴が発見できたりするかも知れません。
では、いよいよ次回が一旦の最終回?の予定です。わずか10回の連載なのに、もうヘトヘトです(笑)
執筆を本職とされている方は偉大ですね~…。それでは、もう1回だけお付き合いお願いいたします。<(_ _)>
【Web解析ショートコラム⑩】「セッション数」「コンバージョン率」から具体的に何をする?
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