【書籍レビュー】「デザインは写真が9割」は写真の魅力の底上げを学ぶ一冊

今回は「デザインは写真が9割」という本について紹介したいと思います。
デザインにおいて、切っても切り離せないのが写真です。
弊社で取り扱う写真は、主に以下のパターンになります。
- 案件にあわせて撮影する
- お客さまからご提供いただく
- 写真素材サイトから購入する
お客さまからご提供いただく写真も、別案件のために撮影された写真や、必要に応じてスマホで撮影された写真など様々です。時にはどうやって使おうか頭を悩ませる写真をいただくこともあり、なんとかできないかと試行錯誤したこともあります。
写真を色々と加工することで見栄えをよくするテクニックもあり、そういった技術書も何冊かチェックしたことがあります。それと同じ様な内容かと思いましたが、本書はそれよりも一段上のステージで写真について学べる本でした。
「デザインは写真が9割」ってどんな本?
本書のタイトルを初めて見たとき「写真良ければ全て良しって意味なのか?」と思いつつ手に取りました。
しかし、実際に読んでみたら「写真が良いのは当たり前、目的に合わせて写真をどう生かすか」に焦点を当て、写真の魅力をどう底上げしていくかが丁寧に書かれた本でした。
技術面では「構図とトリミング」「レタッチと加工」「色と光加工」の項目があり、作例と解説、やりがちな失敗と改善について説明があります。
「やりがちな失敗」例も写真が良いので「何が駄目なの?」と思うのですが、解説を読むと訴求の意図と合わない点があることがわかり、更なるブラッシュアップを勉強できました。
基本的に、ポスターなどの印刷物に対しての写真の扱いが書かれていますが、Webでもメインビジュアルなど「魅せる」ために応用できる内容だなと思いました。
「デザインは写真が9割」を実践してみた
架空のアパレルメーカーをイメージしてビジュアルを作成してみました。
こちらが改善前の画像です。
次が「デザインは写真が9割」を参考に改善してみた画像です。
【改善の際に意識したこと】
- 改善前は「Nostalgic」を背景の遠方をセピアにすることで表現していたが、華やかさが損なわれているので、ノイズを加えて色調を黄色にすることで表現することにした。
- 改善前は人物にフォーカスしすぎていたので、もう少し引きにして脚の躍動感を損なわないようにした。それに伴いキャッチコピーの配置も変更。
- 改善前は「Innovative」を写真に盛り込めていなかったので、人物の目線の先から明るい光が注いでいるような調整をすることで「Innovative」を表現した。
改善前も写真そのものが良いので、致命的な悪さはないのですが
改善後の方が写真に奥行きが生まれて人物が生き生きしているように思えます。
ほんの少しの差ですが、出来上がりの印象が変わったように思えます。
「デザインは写真が9割」を読んだ感想
改めて、写真の大事さを実感させられると同時に「訴求のためにどのように写真を扱うか」の難しさも考えさせられました。
良い写真というのはそれだけで印象に残りますが、写真はパッと印象を残すためのフックであり、そこから先の誘導を担うのがデザインだということを改めて認識させられた本でした。
「やりがちな失敗」をしないよう、これからも勉強をしていきたいと思います。
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