2020年度 産学連携

SDGsのデジタル表現に関する共同研究プロジェクト

PROJECT 01 Joint ~AI×学生によるミュージックビデオ制作~

THEMEテーマ

4. 質の高い教育をみんなに

この目標をテーマに選んだ理由

「学生らしさ」とは何かと考えた時、自身の在籍する大学のさまざまな領域が展開されている特徴を見つけました。そこからジャンルを超えた学びをおこなうことで質の高い教育につながると考えました。自身の知らない分野との交わりがおこなわれることで新たな観点の発見にもつながっていくとともに、この先の教育のあり方を考えるきっかけになればと思います。

PROTOTYPEプロトタイプ

タイトル 領域を超えた連携プログラム ミュージックビデオ『ふうせん』

概要説明

Jointでは、名古屋芸術大学の学問領域を超えた学生同士の繋がりとAIの要素を取り入れたミュージックビデオを制作します。入力したキーワードをもとにAIがクラウド上にある多数の映像データから算出して映像が完成します。その映像から受けたインスピレーションをもとに歌詞、作曲、歌を担当する学生が共同制作でひとつのミュージックビデオとして完成させます。AIが導き出した答えを人間が解釈し、ひとつの作品を創ることで従来の考え方を一変させます。そこには新たな視野の発見があるかもしれません。AIを人間のコミュニティーに関与させることで、想像もつかない新しい感覚での制作環境が予想されます。

ぜひ音声付きでご覧ください。

ふうせん

ずっと ずっと続いて 美しい星
君のもとまで 届きますように

遠くから来た風に呼ばれて 目を開けたら
煌めく海が どこまでも広がっていたんだ
見つめた先から 聞こえた声に 心動いて
歩き出していた この青い丸の上を

色とりどりの言葉が飛び交うけれど
みんな描いていたんだ 笑ってる地球の絵を

回り回ってきた僕たちは
足りないものを分け合っては
乗り越えて 作ってきた 一つの星を 今
その時の上にいて 見失わないように
願いを口にして 夢が未来になって
ずっと 続きますように

自由に駆ける鳥に連られ 見上げた空
雲から顔出す太陽が 微かに見えた
誰かが手を振る姿に 心くすぐられて
走り出していた 流れる丸の中へ

育てた花の色は違ってたけれど
僕らは笑ってたんだ 咲いた花を見て

巡り巡ってきた僕たちは
できないことに寄り添っては
何度でも 変えてきた 一つの星を 今
その時の上にいて 手放さないように
願いを抱きしめて 涙が笑顔になって
ずっと 笑ってるように

飛んで飛んできた青い星は
時をかけて空を 超えていく
割れない 僕らの星
これからも時の上で 息を吹きかけて
膨らんだ 丸い星が
僕らの声を乗せて 遠くへ 届きますように

ずっと ずっと

MEMBERメンバー

プロジェクトメンバー

メディアデザインコース 3年平山 亮太

ジャンルを超えて、さまざまな人と接することで今までの考え方とは異なる斬新な答えを出すきっかけが生まれると思います。そうしたことから他領域とのコミュニケーションをおこなうことが質の高い教育の一つであると考えます。領域を跨いだ連携が可能なコンテンツとこれから先を考える意味でAIの要素を今回のプロジェクトに取り入れることで考え方の変革を試みました。

メディアデザインコース 3年上田 歩

私たちは「質の高い教育を」という点から、AIを用いたコンテンツを提案しましたが、海外では文字の読み書きもできない子どもたちが沢山います。「みんなに」という点からまた新しいコンテンツを考えられたらいいなと思います。

メディアデザインコース 3年藤井 勇樹

Jointを通じて誰もがSDGsの活動に参加していることになるので素晴らしいコンテンツだと感じました。SDGsとは何か、一般人の私たちに何ができるかがコンテンツを通じて広まると素敵だと感じます。

メディアデザインコース 3年石黒 幹人

このプロジェクトが始まったころに「いい教育とは何か」と聞かれて私は「アメリカの学校のような学生同士が意見を言い合い、お互いに高め合うもの」と答えました。今回のJointでは制作を通して普段関わりのない人たちと1つの目標に向かい切磋琢磨するというよりよい教育の機会となりました。

メディアデザインコース 3年辻 竜斗

もう一つのプロジェクトに関わっていたのであまり密接に関われませんでしたが、話し合いに参加していくうちに確かなものへと徐々に完成していく様子が見られたので、とても感慨深く感じております。

協力メンバー

歌詞担当

文芸・ライティングコース 2年坂本 葉奈津

世の中に出ているさまざまな文章表現を学び、作家などの文章のプロを目指し、言葉や文章でデザ インすることを学んでいる。

制作するにあたり作曲をする方などとコミュニケーションをとりながらひとつの形にできたことが大きな経験となりました。作詞をするにあたっては伝えたいことを崩さないように韻に合う言葉選びなど興味や関心を持ってもらえるように意識をしました。

作曲担当

サウンドメディア・コンポジションコース 3年土井 綾夏

録音・作曲を中心に勉強中。ボーカル曲を制作することが多く、作詞作曲もおこなっている。

今回、知らない分野の方と携わったことが印象に残っています。また、知らないことをみんなで考えたことで良い作品を創ることができたと思います。

ボーカル担当

ポップス・ロック&パフォーマンスコース 3年脇 彩那

ポップスのヴォーカルを専攻しており、レッスンでは主に洋楽を練習している。さまざまなジャンルの曲を歌い、表現や発声のバリエーションを広げられるように日々練習に取り組んでいる。

SDGsに関してプロジェクトを通して学べてよかったです。ひとつひとつのフレーズの願いや、希望を届けることを意識して歌ったりしてひとつ自分の殻を破ることができたと思います。交流を通して 新鮮な経験となりました。

学年はプロジェクト当時のものです。

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